「豊かさ」とは、いったい何なのでしょうか?
多くの人は「豊か」と聞くと、お金・モノ・時間の余裕を思い浮かべるかもしれません。もちろんそれらはとても大切なものです。でも、ミニマリストである私がたどり着いた結論は、少し違っていました。
モノが減ると、心が広がる
かつての私は「いつか使うかも」と思って、物を手放すことができませんでした。クローゼットには着ない服が詰まり、棚には読んでいない本が積まれ、押し入れには謎のケーブル類が絡まっていました。
しかし、思い切って持ち物を見直し、本当に必要なものだけを残すようにしたことで、部屋にスペースが生まれました。不思議なことに、その空いた空間は心の余裕にもつながったのです。
モノを減らすと、自分にとって何が大切かが見えてきます。手放すたびに「これは自分の人生に本当に必要か?」と問い直す癖がつき、結果的に暮らし全体が洗練されていきました。
他人と比べないことで得られる自由
ミニマリズムは「持たないこと」が目的ではありません。「持たされないこと」、つまり他人基準から自由になることだと思っています。
SNSを見て「あの人は新しい家電を買っている」「流行のファッションを着ている」と落ち込むこと、ありませんか?
私もそうでした。でも、自分にとっての価値観が明確になると、他人の消費行動に心を乱されることが減っていきました。
「本当に欲しいものだけを選ぶ」ことができるようになると、周りのノイズが静かになり、自分の軸で生きられるようになります。これは想像以上に心地よい体験です。
お金の使い方も変わった
物欲が減ると、お金の使い方にも変化が現れます。私は以前、ストレス発散でコンビニに通ったり、休日に目的もなくショッピングモールをさまよったりしていました。でも今は、心から欲しいものや体験にしかお金を使いません。
その結果、無理せず自然にお金が貯まるようになりました。「節約しなきゃ」と思うのではなく、「欲しいものがあまりない」という感覚は、精神的にもとてもラクです。
時間を「奪われない」生き方へ
モノと同じように、時間も「奪われる」ものです。テレビをなんとなく見たり、通知に振り回されるスマホ操作を繰り返したり。これらはすべて、自分の時間を少しずつ奪っています。
ミニマリストの暮らしに移行してから、私は「時間の断捨離」も意識するようになりました。本当に会いたい人とだけ会う。心が動く情報だけに触れる。無駄な予定は入れない。
「自由時間がある」ことではなく、「自由に使える時間がある」ことが、豊かさだと今は感じています。
結局、豊かさとは「満たされている」こと
ミニマリストの視点から見る「豊かさ」とは、「必要以上を求めなくても、心が満たされている状態」です。
それは、モノに囲まれた生活とは真逆かもしれません。でも、部屋も財布も時間も心も「余白」があるからこそ、想像力が湧き、自分らしさを大切にできるようになりました。
おわりに
本当の豊かさは、たくさんの物やお金ではなく、自分の価値観で選び、満ち足りた毎日を過ごすこと。
あなたにとって「豊かさ」とは何ですか?