「ミニマリスト」って聞くと、物を捨てるイメージが強いかもしれません。でも、実は“習慣”を手放すことこそが、本質的な変化につながると私は思っています。
今回は、私がミニマリズムを取り入れてから「やめてよかった」と実感している5つの習慣を紹介します。物理的に物を減らすだけでなく、精神的なゆとりにもつながった変化ばかりです。
1. とりあえず買う習慣
昔の私は、「安いから」「流行ってるから」といった理由で、とりあえず物を買ってしまうタイプでした。使うかどうかは二の次。結果的に、クローゼットはパンパン、部屋には物があふれ、掃除も管理もストレスだらけに。
ミニマリズムに出会ってからは、買い物前に必ず「本当に必要?」「今あるもので代用できない?」と自問するように。とりあえず買いは、家計も部屋も、自分の心も圧迫する習慣だったと気づきました。
2. 「いつか使うかも」で取っておく習慣
「いつか旅行で使うかも」「痩せたら着られるかも」——そう思って取っておいた物たちは、結局“いつか”が来ることはありませんでした。
未来の不確かな状況に備えるより、「今の自分」にとって必要かどうかを基準にするように変えました。その結果、物理的なスペースも気持ちの面でもスッキリ。思い切って手放した服やグッズの多くは、思い出すことすらありません。
3. 毎朝のバタバタルーティン
以前は、服選び・荷物の準備・朝食づくりで毎朝バタバタしていました。とくに服は、たくさんあるはずなのに「着たい服がない」と悩む始末。
今は、服の数をぐっと減らし、お気に入りだけを残した“制服化スタイル”。朝の時間に余裕ができ、余計なエネルギーを使わずに出勤できるようになりました。
朝のルーティンが整うと、一日がうまく回りやすくなると実感しています。
4. SNSで人と比べる習慣
SNSは便利ですが、ついつい他人の暮らしと自分を比べてしまう原因にもなります。豪華なインテリア、センスのいい持ち物、完璧な生活風景……見るたびに、どこか自分が劣っているような気持ちになっていました。
今はSNSの使用時間を大幅に減らし、特定のアカウントをミュートしたり、通知をオフにしたりしています。かわりに、自分が心地よいと感じる本やブログに時間を使うように。
「他人と比べない暮らし」は、ミニマリズムがくれた最大の恩恵かもしれません。
5. 「完璧にやらなきゃ」と思う習慣
ミニマリストと聞くと、「物が一切ないストイックな人」と思われがち。でも私は「完璧じゃなくてもいい」と思っています。
無理して物を可能な限り減らそうとした時期もありましたが、結局続きませんでした。今は「必要な物がある」「大事な物を大事にできる」状態を目指す“ゆるミニマリズム”です。
完璧主義をやめたら、自分の価値観に合ったペースで生活を整えることができました。
おわりに|習慣を手放すと、自由になれる
「ミニマリストになる」というと、何かを“足す”ような努力が必要だと感じるかもしれません。でも実際は、いらない習慣を“やめる”ことで、自然と豊かさが生まれてくるのです。
物を減らすことだけがミニマリズムじゃない。
日々の無意識な行動を見直すことこそが、変化の第一歩だと私は思います。
あなたも今日から、ひとつだけでも「やめていい習慣」を見つけてみませんか?